君臨(読み)くんりん

精選版 日本国語大辞典 「君臨」の意味・読み・例文・類語

くん‐りん【君臨】

〘名〙 (君主として臣下に臨(のぞ)むの意)
① 君主として国家を支配すること。
※救荒の勅語‐明治元年(1868)六月二二日「朕、祖宗の霊に頼り億兆に君臨し」 〔春秋左伝‐襄公一三年〕
② 絶対的勢力を持ったものが他を圧倒すること。
※善心悪心(1916)〈里見弴〉「心の上に君臨(クンリン)するもののない『素人間(すにんげん)』は、またどんなことでも恐れない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「君臨」の意味・読み・例文・類語

くん‐りん【君臨】

[名](スル)
主君として国家を統治すること。
ある分野で、強大な力を持って他を支配すること。「業界に君臨する大物」
[類語]支配統治制覇制圧征服圧伏管理管轄統轄統御統率宰領さいりょう監督統制取り締まり独裁専制治世べる制する領する握る牛耳ぎゅうじ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「君臨」の読み・字形・画数・意味

【君臨】くんりん

君として臨む。〔左伝、襄十三年〕赫赫(かくかく)たる楚國にして、之れに君臨し、蠻夷を撫す。南を奄征(えんせい)し、以て夏を屬す。

字通「君」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

線状降水帯

線状に延びる降水帯。積乱雲が次々と発生し、強雨をもたらす。規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶ。台風に伴って発達した積乱雲が螺旋らせん状に分布する、アウターバンドが線状...

線状降水帯の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android