普及版 字通 「ジ(漢字)」の読み・字形・画数・意味
8画
(異体字)
12画
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 象形
〔説文〕九下に正字をに作り、「野牛の如くにして色、其の皮は堅厚、鎧(よろひ)を制(つく)るべし。象形」(段注本)という。上部は角の形。〔周礼、考工記、函人〕に甲六属の名がみえ、武具の材とした。また角は酒器に用いて「(じこう)」という。〔詩、周南、巻耳〕に「我姑(しばら)く彼のにむ」の句がある。いま青銅器のとよばれるものには、という器名をしるすものはなく、巵(し)の上に獣形の蓋(ふた)のあるものを、その名でよんでいる。
[訓義]
1. けものの名、水牛に似て青色、一角、重さ千斤という。
2. 犀の雌。
3. 水中の大獣。よく舟を覆すという。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 コマイヌ
[熟語]
角▶・牛▶・虎▶・甲▶・▶・犀▶・爵▶・中▶
[下接語]
狂・虎・犀・水・青・蒼・大・搏・麋・伏・奔・猛・野
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報