コン・むし(漢字)

普及版 字通 「コン・むし(漢字)」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] コン
[字訓] むし

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
虫(き)+虫。〔説文〕は虫十三上に蝮(まむし)とし、蟲十三下に足ある虫の意とし、十三下に「蟲の名なり」とし、「讀みて昆(こん)の(ごと)くす」とし、昆虫の意とする。昆虫は節足類であるが、虫系統の字はすべて爬虫類あるいは環形動物の類であるから、昆・はその類を異にするものであろう。卜辞を祀る儀礼が多くみえ、農作の神とされたようである。わが国の「やと(谷)の神」のようなものであろう。

[訓義]
1. むし、虫の総名。

[部首]
〔説文〕に(蚕)・蝨・・蠹・蠢など二十四字をその部に属する。重文十三字。虫に従うものが多い。〔玉〕には重文を合わせて四十一字を録する。

[語系]
・昆・kunは同声。虫においては、昆虫においては昆、人においては(こん)というのであろう。は兄、もと兄弟たるものをいう。群giunも同系の語であろう。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報