クロンダイク(英語表記)Klondike

翻訳|Klondike

デジタル大辞泉 「クロンダイク」の意味・読み・例文・類語

クロンダイク(Klondike)

カナダ、ユーコン準州中西部の地域名。ユーコン川の支流クロンダイク川の流域一帯をさす。19世紀末に金が発見され、ゴールドラッシュとなった。中心都市はドーソンシティー

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精選版 日本国語大辞典 「クロンダイク」の意味・読み・例文・類語

クロンダイク

(Klondike) カナダ北西端、ユーコン川支流クロンダイク川の流域にあたる地方。世界的な砂金産出地。一八九六年発見されたときには、ゴールドラッシュを招いた。

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改訂新版 世界大百科事典 「クロンダイク」の意味・わかりやすい解説

クロンダイク
Klondike

カナダ北西端,ユーコン・テリトリー西部の地域名。ユーコン川支流クロンダイク川流域のボナンザ・クリークで1896年金が発見され,97-99年には世界各国から3万人以上の人が金を求めて同川流域一帯に集まり,典型的なゴールドラッシュとなった。しかし1900年をピークに金の産出量が減り,当時の中心都市ドーソンゴースト・タウン化した。
執筆者:

クロンダイク地方の砂金は,基盤をなす先カンブリア時代の結晶片岩の中に見られる,わずかに金を含む無数の小さな石英脈に由来する。この基盤岩が,現在は深い谷になっている河川により浸食され,その過程で河岸段丘上に砂金を残していったものと考えられている。ゴールドラッシュは数年しか続かなかったが,この地域一帯では,現在でも,近代的な方法で砂金採取が続けられている。
執筆者:

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロンダイク」の意味・わかりやすい解説

クロンダイク
Klondike

カードのひとり遊びの一種最初の1枚を表向きに残りを裏向きに横に7枚並べる。次に2列目から最初の1枚を表に,残りを裏にして少し下にずらせて重ねながら6枚並べる。以下同様に最初の1枚を表に残りを裏にして1枚ずつ減らして並べていく。表向きのカードにAがあれば,それを配列上部に出す。このAには同じマーク (♡なら ♡) の2,3,4と順に出せる。配列のところには色を互い違いに数が少なくなるようにそろえていく (例:♡J,♣10,♡9,♠8) 。動かせなくなったら残りの手持ちのカードを1枚ずつ開き,利用できるカードを使うことができる。こうしてすべてのカードにつながるか,連続札として出せたら完成したことになる。

クロンダイク
Klondike

カナダ,ユーコン准州の一地域。西はアラスカに接し,南はユーコン川の支流クロンダイク川付近まで広がるツンドラ地帯。 1896年,ドーソン南東のクロンダイク川,インディアン川の流域で豊富な金を含む礫層が発見されてゴールド・ラッシュとなり,全世界から人々が殺到し,1900年には人口3万,年産 2200万ドルに達した。そののち産額は徐々に減り,一時1万人以上だったドーソンの人口も 1000人以下となった。最近では,大規模な機械を用いた浚渫,水圧による採鉱方法が行われており,中央部のケノ丘陵の銀,鉛資源が有望視されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロンダイク」の意味・わかりやすい解説

クロンダイク
くろんだいく
Klondike

カナダ、ユーコン・テリトリー中西部、ユーコン川支流クロンダイク川両岸一帯の地区名。面積約2000平方キロメートル。中心は金の産地で有名なドーソン市である。1884年スチュアート川での砂金の発見が始まりで、96年ドーソン南東5キロメートルにあるボナンザ・クリークで砂金が採取されると、3年間に3万人以上が殺到し、ゴールド・ラッシュとなる。1900年の2200万ドルの産金額をピークにその後急激に衰退した。

[山下脩二]

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百科事典マイペディア 「クロンダイク」の意味・わかりやすい解説

クロンダイク

カナダ北西部ユーコン・テリトリー中部,クロンダイク川に沿った地域。1896年8月支流のボナンザ川沿岸で砂金が発見され,ゴールドラッシュを招く。ほとんど無人の土地であったが,2年後には人口2万人のドーソン市ができた。20世紀に入ってから産金量は減少。

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世界大百科事典(旧版)内のクロンダイクの言及

【ユーコン・テリトリー】より

…大半が山岳地帯で無霜日は6月から8月の3ヵ月弱という寒冷な気候であるため,経済は鉱物資源の採掘に頼っている。19世紀後半,金鉱を求める人が続々とこの地を訪れたが,本格的なゴールドラッシュは1896年8月17日,G.W.カーマックと2人のインディアンがドーソン付近のクロンダイク河畔で金鉱を発見したことにより惹起された。以来,金,銀が特産物であったが,近年は鉛,亜鉛,銅の産出も増加している。…

※「クロンダイク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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