キ・いみな・いむ(漢字)

普及版 字通 の解説


16画

[字音]
[字訓] いみな・いむ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(い)。(き)の声がある。〔説文〕三上に「(い)むなり」、前条に「は誡むるなり」とあって、忌詞(いみことば)をいう。古く実名を敬避する俗があって、実名をといい、死後にはその字を用いることを避けた。〔礼記、曲礼上〕「門に入りてはを問ふ」、また〔周礼、春官、小史〕に「(も)し事るときは、則ち王の忌を詔(つ)ぐ」のような規定がある。後世には王の名を避け、唐の太宗の名は世民であるから、〔世本〕を〔系本〕といい、〔四民月令〕を〔四人月令〕といった。

[訓義]
1. いみな、本名
2. いむ、さける、きらう、おそれる、かくす。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 阿良加不(あらがふ)、、伊美奈(いみな) 〔名義抄 イミナ・イム・カクル・シコナ・ワスル・ナイフ 〔字鏡集〕 イミナ・シコナ・ナイフ・イム・サル・カクル・カラカフ・セメ・ハスル

[熟語]

[下接語]
・家・忌・旧・国・触・深・正・請・尊・多・大・匿・内・犯・不・名・問

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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