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インフルエンザ脳症(読み)インフルエンザノウショウ

デジタル大辞泉 「インフルエンザ脳症」の意味・読み・例文・類語

インフルエンザ‐のうしょう〔‐ナウシヤウ〕【インフルエンザ脳症】

インフルエンザをきっかけとして脳にむくみが生じる病気。6歳以下の幼児に多い。発熱に続き、痙攣けいれん意識障害・異常行動などの症状がみられる。致死性があり、治癒しても後遺症が残ることもある。インフルエンザ脳炎。

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共同通信ニュース用語解説 「インフルエンザ脳症」の解説

インフルエンザ脳症

インフルエンザの合併症の一つで、意識障害や全身けいれん、異常行動を伴う。国立感染症研究所によると、2010年のシーズン以降では年64~101人の発症が報告されている。死亡率は10%程度と高い。脳症患者は9歳以下の子どもが約6割を占める。約25%の子どもで後遺症があり、重症だと脳性まひになる。詳しい発症メカニズムは不明で、有効な治療法はない。

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家庭医学館 「インフルエンザ脳症」の解説

いんふるえんざのうしょう【インフルエンザ脳症】

 インフルエンザにともなう重篤(じゅうとく)な合併症で急性脳症(コラム「急性脳症」)の一種です。
 インフルエンザ感染による発熱後、数時間から1日で発症、中枢神経(ちゅうすうしんけい)が急速に侵されます。発症初期の特徴的な症状として、異常言動、行動があげられます。いない人をいると言ったり、両親がわからなかったり、自分の手をかじろうとする、などの異常な行動が見られた場合は、できるだけ早く医師の診察を受けましょう。同時によく見られる症状には、手足のつっぱりやけいれん、意識がぼんやりして反応が鈍い、あるいは反応がない、などがあります。
 1歳をピークに乳幼児期の発症例が多く、5歳以下が全症例の80%を占めます。年間100~300人ほどが発症、10~30%が死亡、約25%に知能障害、身体障害などの重い後遺症が残ると言われています。
 原因はよくわかっていませんが、非ステロイド系解熱鎮痛薬の投与が発症に関与しているのではとの指摘があります。非ステロイド系解熱鎮痛薬(げねつちんつうやく)とはサリチル酸製剤(アスピリンサリチルアミドなど)、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸、イブプロフェン、フルビプロフェン、インドメタシンなどですが、子どもがインフルエンザと医師の診断を受けた場合、解熱鎮痛薬(げねつちんつうやく)としては普通アセトアミノフェンが処方され、非ステロイド系解熱鎮痛薬は原則として使用されません。しかし市販薬を使う場合には注意が必要です。例えばサリチル酸製剤は、バファリンを始め多くの頭痛薬、鎮痛薬に配合されています(小児用バファリンはアセトアミノフェン)し、市販の総合感冒薬には、さまざまな症状に対応するよう多種類の成分が配合されています。
 インフルエンザが疑われる症状、特に子どもの場合は、安易に市販のかぜ薬を服用することは危険です。

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