アールベルク・スキー術(読み)アールベルクスキーじゅつ

百科事典マイペディア 「アールベルク・スキー術」の意味・わかりやすい解説

アールベルク・スキー術【アールベルクスキーじゅつ】

オーストリア・スキー術の一つ。H.シュナイダー考案。急峻(きゅうしゅん)な山岳地帯を滑り降りる技術にすぐれ,アルペン競技基礎がつくられた。シュナイダーは1909年,ザンクト・アントンにスキー学校を開設し,スキー術の普及に貢献した。1930年には来日し,日本各地で指導にあたった。日本のスキー場開発やスキー術の普及にも大きな足跡を残した。
→関連項目アールベルク[峠]

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世界大百科事典(旧版)内のアールベルク・スキー術の言及

【シュナイダー】より

…オーストリアのシュトゥーベン出身。ノルウェー・スキー術とオーストリア・スキー術を結びつけたアールベルク・スキー術を考案した。1909年にザンクト・アントンにスキー学校を開設し,天才的なスキー指導で知られたが,38年ナチスのユダヤ人追放でアメリカに亡命,ノース・コンウェー(ニューハンプシャー州)を根拠地にアメリカのスキー発展に尽力,同地で病没した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」