精選版 日本国語大辞典 「足跡」の意味・読み・例文・類語
そく‐せき【足跡】
〘名〙
① 地に残された足形。あしあと。通過のあと。
※竹居清事(1455頃)題江山小景「予以二学子長之遊一。足跡遍二天下一。可二以廬一者。可二以航一者。無二不レ到者一」
② 人の成し遂げた行為のあと。業績。
※「雨瀟々」そのほか(1922)〈土田杏村〉「どの一ページを繰りひろげたとて、其処には人生の旅人としての野口氏、島崎氏、永井氏の足跡が、はっきりとして居ないことは無い」
③ (━する) 出かけること。足をのばすこと。
※最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二七「保養を思ひ立ちて忍ケ岡より金龍山、墨堤亀井戸等へ足跡(ソクセキ)して当日の散財若干の内にて車賃三十銭を費し」
あし‐あと【足跡】
〘名〙
① 人や動物が歩いたあとに残る足型。
※大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)二「水の北岸に盤石の上に仏の脚跡(アシアト)有り」
③ 過去になしたこと。また、残した業績。そくせき。
※亜非利加内地三十五日間空中旅行(1883‐84)〈井上勤訳〉四「深く此国に入りしより〈略〉只だ先人の践痕(アシアト)を追ひしのみ」
④ 相場の変動したあと。
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