デジタル大辞泉
「むちむち」の意味・読み・例文・類語
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むち‐むち
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 家などのきしむ高い音を表わす語。
※
浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)上「其執心で夜々は屋鳴り震動雷電し、
天井板がむちむちむち、
梯子がぐ
はたぐ
はたぐ
はた」
② 無為に過ごすさまを表わす語。
※俳諧・夜半亭発句帖(1755)「
異郷の客となりて
難波に遊び洛に停
(とどま)りて、むちむちと京に十歳を降くらしたる
独吟あり」
③ 肌に張りがあって
肉付きのよいさまを表わす語。むっちり。
※うたよみ(1947)〈
井上友一郎〉「なるたけ肉のむちむち付いた
殿様蛙を捉へようと」
④ ある
感情などが、勢いよく、力強くわき出るさまを表わす語。
※一九二八・三・一五(1928)〈
小林多喜二〉八「渡は
自分でも分る程『新鮮な』階級的
憎悪がムチムチと湧くのを意識した」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報