ごりごり(読み)ゴリゴリ

デジタル大辞泉 「ごりごり」の意味・読み・例文・類語

ごり‐ごり

[副](スル)
かたい物をかじったときの歯ごたえのあるさま。また、そのときの音を表す語。「ネズミが壁をごりごりかじる」
力を入れて激しくこするさま。「鍋をたわしごりごりこする」
厚い服地などのかたくてごわごわしたさま。「ごりごりした兵児帯へこおび
強引に事を行うさま。「ごりごりとむかっていく棋風」
[形動]
かんだときにかたく感じるさま。「ごりごり里芋
凝り固まってかたくななさま。
「あの女は憎みたいほど冷たいクリスチャンの―です」〈阿部知二・冬の宿〉
アクセントリゴリ、はゴリゴリ
[補説]2近年、「筋金入りの」「エネルギッシュな」などの意で、好意的に用いられることもある。「ごりごり体育会系」「ごりごりハードロック

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ごりごり」の意味・読み・例文・類語

ごり‐ごり

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 「こりこり(一)①」のやや強い音。
② 「こりこり(一)②」のやや強い音、かたく厚い織物などのごわごわした感じを表わす語。
西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一五「白い縮緬呉絽の、ごりごりするやつで」
③ むりに、また、強く力をいれてこするさまを表わす語。
落語・京阪見物(1894)〈三代目春風亭柳枝〉「此絵を見や、口をあんぐり開いてゴリゴリ挽ゐて居やアがる」
[2] 〘形動〙 かたくなで頑迷なさま。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の人生観「浅薄でない人間と云へば頭のゴリゴリな学者が多かった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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