みやこ(町)(読み)みやこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「みやこ(町)」の意味・わかりやすい解説

みやこ(町)
みやこ

福岡県東部、京都郡(みやこぐん)にある町。2006年(平成18)、京都郡犀川町(さいがわまち)、勝山町、豊津町(とよつまち)が合併して成立。町域は南北に細長く、南部は大分県境に連なる英彦山古処(ひこさんこしょ)山地の急峻な山々からなり、冬季には積雪もある。英彦山塊を源流とする祓(はらい)川が南部から東部を、今(いま)川が中央部を流れる。町の北西部、長峡(ながお)川流域の肥沃耕地は勝山米(しょうざんまい)の、周辺の山野タケノコの産地として知られる。そのほか野菜、果樹、茶や花卉(かき)栽培、酪農林業も盛ん。祓川に沿って国道496号が、今川に沿って平成筑豊(へいせいちくほう)鉄道と県道34号が走り、北部を国道201号が横断。一部は北九州市への通勤圏内となっている。南部山地は耶馬日田英彦山(やばひたひこさん)国定公園に属し、キャンプ場などがある。綾塚古墳(あやづかこふん)、橘塚古墳(たちばなづかこふん)はいずれも国指定史跡。旧豊津町地区では古代の豊前国分寺跡(国指定史跡)や豊前国府跡が発見され、かつては豊前国の中心であったと考えられる。国分寺跡、国府跡はともに史跡公園として整備されている。江戸時代庄屋などを勤めた永沼家の住宅は天保年間(1830~1844)に建立された入母屋造家屋で、国指定重要文化財。面積151.34平方キロメートル、人口1万8825(2020)。

[編集部]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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