ほうとう

普及版 字通 「ほうとう」の読み・字形・画数・意味

頭】ほうとう

首。〔魏書、封軌伝〕善く自ら修し、儀容甚だなり。或ひと曰く、學士、修を事とせずと。~曰く、君子其の衣冠を整へ、其の瞻(せんし)をくす。何ぞ必ずしも頭垢面(こうめん)にして、然る後に賢と爲さんと。

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【峰】ほうとう

山の急坂

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【蜂】ほうとう

蜂蜜

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ほうとう」の意味・わかりやすい解説

ほうとう
ほうとう / 餺飥

山梨県郷土料理。中国渡来小麦粉加工食品で、奈良時代には唐(とう)菓子として渡来、戦国時代に再渡来したときには救荒食または携帯食としての用途が強く、各地の郷土食ともなっている。なかでも甲州では、武田信玄仏僧からその製法を聞き、陣中食にも取り入れた。のちには農民主食、代用食に用いて郷土食として定着したものである。小麦粉四カップをこね鉢に入れ、ぬるま湯一カップを徐々に加えてよくこね、ぬれぶきんに包んで10分ぐらいねかせておく。麺(めん)台に手粉をふりながら伸ばして1センチメートル幅に切る。カボチャニンジン薄切りネギは斜め切り、油揚げは半分に切り1センチメートル幅に切る。鶏肉はそぎ切り、シイタケは四つ切りにする。鍋(なべ)にだし汁を入れて火にかけ、カボチャ、ニンジン、シイタケ、油揚げを入れて、柔らかく煮えたら、鶏肉、みそを加える。次に生麺(なまめん)を入れて12~13分煮込み、ネギを加える。このほか、うどんやあるいは小麦粉をこねた材料を煮込んだものを「ほうとう」と称する例は、群馬、埼玉、長野、岐阜、高知など各地にある。岐阜では、そばを練って短冊形に切り、小豆(あずき)汁に入れた食べ物を「ほうとう」とよんでいる。

[多田鉄之助]


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百科事典マイペディア 「ほうとう」の意味・わかりやすい解説

ほうとう

山梨県ではおなじみの,小麦粉を用いた鍋料理。素朴な山間地域における郷土料理として,群馬県の〈おっきりこみ〉に似た特徴があり,こねた小麦粉を切り,ゆでずに野菜たっぷりの味噌だしに入れて煮込むなど共通点が多い。戦国時代に武田信玄の合戦でも軍食として重用されており,古くからこの地域に根付いてきた歴史を有する。地域により,小豆やかぼちゃを入れて煮込むこともある。

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デジタル大辞泉プラス 「ほうとう」の解説

ほうとう

山梨県の郷土料理。幅の広い平打ちの小麦粉の麺を、カボチャやネギ、シイタケなどの野菜と一緒に味噌味の汁で煮込んだ鍋料理。戦国武将の武田信玄が陣中食として考案したという説がある。

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