すうすう(読み)スウスウ

デジタル大辞泉 「すうすう」の意味・読み・例文・類語

すう‐すう

[副](スル)
狭い所を風が吹き抜けるさま。また、そのように感じられるさま。「少しだけ開いた窓から風がすうすう(と)はいってくる」「背中のあたりがすうすうする」
息を軽く吸ったり吐いたりする音を表す語。「すうすう(と)寝息を立てる」
物事がとどこおりなく進行するさま。「思いのほかすうすう(と)事が運ぶ」
[類語]ぐうぐうぐっすり昏昏ぐうすかすやすやうつらうつらうとうとこっくりこっくりうつうつこくりこっくりとろとろとろんとろり夢うつつ夢心地

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精選版 日本国語大辞典 「すうすう」の意味・読み・例文・類語

すう‐すう

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 息を吸ったりはいたりする音、呼吸の細く激しくなる音、寝息、鼻息の音などを表わす語。すっすっ。
※虎明本狂言・合柿(室町末‐近世初)「『べうべうとゆふ分じゃ』 すうすうといふ」
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五「ぜんごもしらずすうすうと高いびき」
② すき間から風が吹き通る音や風が通ってうすら寒く感じるさまを表わす語。
俳諧去来抄(1702‐04)同門評「或は杉の木にすうすうと風の吹わたりなどといふを賞し給ふ」
③ 物事が支障なく進んで行くさまを表わす語。すっすっ。
※滑稽本・古朽木(1780)一「巣鴨の菊見の帰には、すうすう吉原へのめり込んで」
[2] 〘形動〙 (鼻息をたて、精いっぱいやるという意から) 可能な、または、ゆるされる限りの、ぎりぎりの限度にどうにか達するさま。
浄瑠璃出世握虎稚物語(1725)一「気にむいた時、蹴倒さるるがすうすうの仕合」

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