がらん(読み)ガラン

デジタル大辞泉 「がらん」の意味・読み・例文・類語

がらん

[副]
金属製の物がぶつかって立てる騒がしい音を表す語。「石油缶がらんと倒れる」
何もなくて、だだっ広く感じられるさま。「がらんとした校庭
[類語]かたりがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちゃかちゃかちりかちかちこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがん

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精選版 日本国語大辞典 「がらん」の意味・読み・例文・類語

がらん

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 「からん」よりやや大きくさわがしい音を表わす語。
婦系図(1907)〈泉鏡花〉前「金盥をがらん、と提(さ)げて」
② 何もなくて広々としたさま、空虚でさびしく広いさまなどを表わす語。
※志不可起(1727)「がらん 関東田舎にすべて物の内に何もなく成たるをがらんになりたる又はがらんどうなどと云是は虚(から)に成たると云を誤たるか亦〈略〉今本朝七堂伽藍など云て即堂地境内広き也からんどうと云を以てみれば広きと云事か内に物のなきはひろく成たる也」
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「絵島丸は〈略〉、がらんと静まり返って」

がらん

〘名〙 銅、また、銅貨をいう。
※浄瑠璃・万戸将軍唐日記(1747)三「ハテがらんや鉛込(なまりこみ)をたまにして、穴打(あないち)するのじゃごんせぬかいの」

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