かたこと

精選版 日本国語大辞典 「かたこと」の意味・読み・例文・類語

かた‐こと

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) かたいものが触れ合って立てる小さな音を表わす語。
枯菊の影(1907)〈寺田寅彦〉「子供がカタコトと唐紙をあけて半分顔を出して」

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デジタル大辞泉 「かたこと」の意味・読み・例文・類語

かた‐こと

[副]かたくて軽い物が触れ合って出る小さな音を表す語。「台所かたこと(と)音がする」
[類語]ちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃかちゃかちゃかたりがたりかたんがたんかたかたがたがたがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちゃかちゃかちりかちかちこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがんどてんどたんどたりすとんずどんずしんずしりどすんどさりどしりどかんどしんばあんぱあんばたりぱたりばたんぼおんぽおんぽんとぽんぽこぼこぼこぽこぽこ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のかたことの言及

【喃語】より

…喃語のなかには,その発声の文脈から,あたかも意味をもって発声されたかのように聞こえるものがあり,それに対するおとなの反応によって,しだいに発声の対象や状況が特定化し,意味が付与されていく。〈マンマ〉〈ワンワン〉〈ブーブー〉など,乳児の初期の語(かたこと)はこのようにして形成されたものである。幼児期【清水 民子】。…

※「かたこと」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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