精選版 日本国語大辞典 「がたがた」の意味・読み・例文・類語
がた‐がた
[1] 〘副〙 (「と」を伴っても用いる)
① 堅い物が触れ合って発するような、騒々しい音を表わす語。「かたかた」より、やや大きい重い音にいう。
※天理本狂言・花子(室町末‐近世初)「其時こらゑかねて、つまどをぐゎたぐゎたとたたいたれば」
② 恐怖や寒さなどのため、歯などが合わないで、激しく震えるさまを表わす語。
※浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)二「姫はがたがたふるひながら、大音張り上」
③ 物事が騒々しく、また、勢いよく、またはすばやく行なわれるさまを表わす語。「事件ががたがたと片づく」
⑤ 騒々しく不平を言ったりさわぎ回ったりするさまを表わす語。
[2] 〘形動〙 物の組み立てが粗末だったり、ゆるんだりして、こわれやすくなっているさま。転じて、組織や健康などの具合が悪い状態におちいったさまにいう。
※土(1910)〈長塚節〉七「柄がやがてがたがたに動いた」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報