ちん

精選版 日本国語大辞典 「ちん」の意味・読み・例文・類語

ちん

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
金属などの堅い物がぶつかって立てる音を表わす語。また、鉦(かね)の音にもいう。
※虎明本狂言・花子(室町末‐近世初)「かけがねをちんとあけられた程に」
② 鼻をかむ音やさまを表わす語。
咄本・鹿の子餠(1772)蕣「葉をひとつちぎりたり。何にするぞと見て居たりや、チンと鼻をかんで捨た」
③ ⇒ちんと

ちん

〘接尾〙 人名または人を表わす名詞に付いて、軽い親しみを表わす。上方幼児語。また、「しぶちん」「でぶちん」などのように、性格容姿などを表わす語に付いて、そういう人の意にも用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ちん」の意味・読み・例文・類語

ちん[副]/[名]

[副]
金属などのかたい物どうしが軽くぶつかって立てる音を表す語。「鉦をちんと鳴らす」
鼻をかむ音や、そのさま。「鼻をちんとかむ」
[名](スル)《調理完了の際に鳴る音から》俗に、電子レンジ食品を加熱すること。「冷めたおかずちんする」
[類語]ちんちんちりんちりんちんちんちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらがちゃがちゃかちゃかちゃがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちりかちかちこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがん

ちん[接尾]

[接尾]人名に付いて、軽い親しみを表す。また、容姿・性格などを表す語に付いて、そういう人の意を表す。「しぶちん」「でぶちん

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