デジタル大辞泉
「骸骨を乞う」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
がいこつ【骸骨】 を 乞(こ)う
(仕官中主君に捧げた身の
残骸を乞い受ける意から) 官を退くことをこう。辞職を願い出る。
致仕を乞う。
※続日本紀‐神亀五年(728)八月甲午「正五位下守部連大隅上書、乞
二骸骨一。優詔不
レ許」 〔晏子春秋‐重而異者〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
骸骨を乞う
辞職を願い出ること。
[使用例] 嚮に伊藤侯が、自ら骸骨を乞うて大隈板垣両伯を奏薦し、以て内閣開放の英断を行うや[鳥谷部春汀*明治人物月旦|1898]
[由来] 古代中国の歴史書によく見られるセリフ。たとえば、「[晏子春秋]―外・上」では、紀元前六世紀、中国の春秋時代の斉という国の大臣、晏嬰が、王と政治の方針が合わず辞職しようとして、「願わくは骸骨を乞わん(私の心は王に捧げてしまいましたので、残った体だけをお返しください)」と述べています。
〔異形〕骸骨を賜る。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の骸骨を乞うの言及
【致仕】より
…致事ともいい,官職を辞すること。これを〈骸骨を乞う〉ともいう。大宝選任令・養老選叙令によると,律令官僚は数え年70以上になると,致仕することがゆるされた。…
※「骸骨を乞う」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」