手を引く(読み)てをひく

精選版 日本国語大辞典 「手を引く」の意味・読み・例文・類語

て【手】 を 引(ひ)

① 手を取って引く。手を取って導く。手と手を携え合う。
※観智院本三宝絵(984)上「太子強ひて誘らへて手を引きて授くる時に、大地振ひ動く」
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「一字二字づつ教へて手をひくやうにし読ませたけれど」
② 関係を断ってしりぞく。かかりあいをなくす。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)二上「夫にもう左様なると火消も手を引(ヒイ)て見物してゐるからの」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「手を引く」の意味・読み・例文・類語

・く

手を取って導く。「幼児の―・く」
続いていた関係を断ち切るなどして退く。「会社経営から―・く」
[類語]離れる去る退しりぞ退める抜ける離脱する脱退する引退する辞任する離任する身を退く骸骨を乞う退会退団退部脱会脱党離党杯を返すめる打ち切る切り上げるよす断つ控える中止するとりやめる放り出す見合わせる見送る思いとどまる踏みとどまる休止停止中断中絶ストップ沙汰止みお流れ立ち消え途絶断絶

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