デジタル大辞泉
「イズム」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
イズム
(-ism)
[1] 〘語素〙 おもに固有名詞の下につけて、…主義、…説、…教、の意を表わす。また、ふざけて、「ガッチリズム」「チャッカリズム」「ガンバリズム」などと使われることもある。
※くれの廿八日(1898)〈
内田魯庵〉六「矮黒痘痕
(わいこくとうこん)君の非
(アンチ)人間イズムの
演説は大拍手喝采の中に終った」
[2] 〘名〙 しっかりした根拠に基づく考え。説。主義。
※思ひ出す事など(1910‐11)〈
夏目漱石〉二七「
学者の習慣として、自己の説を唱ふる前には、あらゆる他のイズムを打破する必要を感ずるものと見えて」
[補注]明治末には、「ズルズルベッタリズム」(
里見弴「手紙」)のような
擬態語にイズムを接続する例が見られ、
大正には
人名に接続する「
福本イズム」なども使われた。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報