鼻に付く(読み)ハナニツク

デジタル大辞泉 「鼻に付く」の意味・読み・例文・類語

はな・く

においが鼻につきまとう。「香料が―・いて食べられない」
飽きて嫌になる。また、人の振る舞いなどがうっとうしく感じられる。「きざな話し方が―・く」
[類語](1匂う匂やか匂いやか薫るくんずる匂わすかぐわしいかんばしい馥郁ふくいく芬芬ふんぷん/(2倦む倦怠食傷飽き飽きうんざり退屈げんなり飽きる懲り懲り辟易閉口まっぴらまがまがしいいまわしいいとわしいおぞましいうとましい忌む嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい憎たらしい憎憎しい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう苦り切る眉をひそめる鼻持ちならないうとむうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしいきしょい気色が悪い気味が悪い気味悪い底気味悪い薄気味悪い鳥肌が立つ気持ち悪い虫唾むしずが走る反吐へどが出るきもいグロいおどろおどろしい不気味不快不愉快うっとうしいむかつくむしゃくしゃくしゃくしゃ不興不機嫌薄ら寒いうそ寒い胸が悪い胸糞が悪い心外苛立たしいうらめしいしかめっ面渋面しぶつらしかめるひそめるひそみ顰蹙ひんしゅく苦るうるさい嫌がる嫌気が差すいと蛇蝎視だかつし唾棄倦厭けんえん迷惑身の毛がよだつ総毛立つ背筋が寒くなる背筋が凍るぞっと肌にあわを生じる冷汗三斗

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精選版 日本国語大辞典 「鼻に付く」の意味・読み・例文・類語

はな【鼻】 に 付(つ)

いやな臭いが鼻を刺激する。また、飽きていや気が起こる。
※俳諧・毛吹草(1638)五「鼻についてあかぬは花のかほり哉〈弘永〉」
浮世草子傾城色三味線(1701)鄙「我物になってふ断みれば、鼻(ハナ)につくがごとく、手前に少しも心とめず」

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