げんなり(読み)ゲンナリ

デジタル大辞泉 「げんなり」の意味・読み・例文・類語

げんなり

[副](スル)
疲れて気力のなくなったさま。「暑い日ばかり続くとげんなり(と)する」
飽きたり嫌になったりして何かを続ける気力がなくなったさま。「今日もカレーかとげんなり(と)した顔をする」
がっかりするさま。
こちゃ―となるほど、八めはいきって、馬をとったとしがみつく」〈浄・丹波与作
[類語](1うんうんふうふうへとへとくたくたぐったり奄奄えんえんよれよれくたっとぐたっとぐたぐたぐだぐだグロッキーばてるへたばるくたばるへばるへこたれる伸びる顎を出す精も根も尽き果てる/(2うんざり飽き飽き懲り懲り飽きる倦む倦怠食傷退屈辟易閉口まっぴら鼻に付く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「げんなり」の意味・読み・例文・類語

げんなり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) それ以上、物事をする意欲を失ったさまを表わす語。
① 落胆して、気力をそがれるさま。がっかり。
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中「どふした因果のかたまり、こちゃげんなりと成程、八めはいきって馬を取たとしがみつく」
② 疲れなどで弱ってしまったさま。がっくり。
※浄瑠璃・後三年奥州軍記(1729)四「抜身を杖と立からだ、足はげんなり膝かっくり、へったりすわりて這ひ廻る」
③ 十分すぎていやになるさま。うんざり。
※浄瑠璃・諸葛孔明鼎軍談(1724)関羽二段「ぢりんぐゎらん、どろんちりんじゃんこぢゃんこと響く故、如何な男も是にはげんなり」
硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉二四「ただお萩をお重に詰める丈で、もうげんなりした顔をしてゐる位だから」

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