鼬・鼬鼠(読み)いたち

精選版 日本国語大辞典 「鼬・鼬鼠」の意味・読み・例文・類語

いたち【鼬・鼬鼠】

[1] 〘名〙
① イタチ科の哺乳類。体長は雄で約三五センチメートル、雌は小さく約二〇センチメートル。体は細長く、太く長い尾をもち、脚は短い。体毛は黄褐色。ネズミ、ヘビニワトリなどを襲って食べ、敵に襲われると肛門腺から悪臭を放つ。日本・中国・朝鮮・シベリア平地や低山の水辺にすむ。毛皮ミンクの代用にされ、養殖されたこともある。《季・冬》〔十巻本和名抄(934頃)〕
※源氏(1001‐14頃)東屋「いたちの、侍らむやうなる心地のし侍れば」
② (「いたちうり」の略) 植物「きゅうり(胡瓜)」の異名
③ 熊をいう山言葉。
[2] 戯曲。三幕。真船豊作。昭和九年(一九三四)発表。同年初演。東北地方の寒村における旧家没落を背景に、醜い人間像を描いた作品。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android