麻酔・麻睡・魔睡・魔酔(読み)ますい

精選版 日本国語大辞典 「麻酔・麻睡・魔睡・魔酔」の意味・読み・例文・類語

ま‐すい【麻酔・麻睡・魔睡・魔酔】

〘名〙
① 一時的に動物体の全身あるいは局所の感覚を麻痺(まひ)させること。また、その方法。外科手術に際して痛覚を除くために、薬剤または寒冷を作用させて行なう。〔和英語林集成初版)(1867)〕
② (麻睡・魔睡) 知覚を失ったように眠っている状態。魔力にひき入れられたような深い眠り。
※牙氏初学須知(1875)〈田中耕造訳〉五下「蚕の〈略〉一定の時日間は樹木等に倒懸して麻睡するなり」
③ (魔酔) 一事に熱中し酔うこと。また、惑わせ陶酔させること。
※火の柱(1904)〈木下尚江一八「沸騰せんばかりの世上戦争熱最早や、彼等を魔酔するの力あらず」

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