デジタル大辞泉
「鹿子」の意味・読み・例文・類語
か‐こ【鹿子】
《「かご」とも》シカ。また、シカの子。
「名児の海を朝漕ぎ来れば海中に―そ鳴くなるあはれその―」〈万・一四一七〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
か‐の‐こ【鹿子】
〘名〙
① 鹿(しか)の子。転じて、鹿。かご。《季・夏》 〔運歩色葉(1548)〕
※俳諧・曠野(1689)八「
灌仏の日に生れ逢ふ鹿の子哉〈
芭蕉〉」
※宇津保(970‐999頃)
春日詣「ふじの嶺はかすがの春をよそにみてかのこの雪もいまや消ゆらん」
※
随筆・独寝(1724頃)上「江戸にて女中はすぬひを多く着するに、かみがたは染もやうのしゃれたる多し。鹿子といふものはいやらし」
※海に生くる人々(1926)〈
葉山嘉樹〉三七「彼は鹿の子の
小豆を歯で噛みとったりしてゐた」
か‐こ【鹿子】
〘名〙 (「かご」とも。「か」は鹿
(しか)、「こ」は親しみを表わす
接尾語) 鹿を親しんでいう。また、(「こ」は子の意で)鹿の子。かのこ。《季・夏》
※
播磨風土記(715頃)賀古「『此の土
(くに)は、丘と
原野と甚広大くして、此の丘を見るに鹿児
(かこ)の如し』とのりたまひき。故、名づけて賀古
(かこ)の郡と曰ふ」
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