朝日日本歴史人物事典 「鮫島重雄」の解説
鮫島重雄
生年:嘉永2.8.8(1849.9.24)
明治大正期の陸軍軍人。薩摩(鹿児島)藩士鮫島藤兵衛の次男。御親兵鹿児島隊に参加したのち,陸軍士官学校生徒となる。工兵科を代表する逸材といわれた。日露戦争(1904~05)時には,旅順要塞攻略の切り札として第11師団長に起用され,乃木希典司令官に進言して従来の肉弾的攻略法を砲兵との協力作戦に改め,作戦を成功に導いた。戦後その功で男爵,明治44(1911)年大将に昇進。
(山崎有恒)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報