普及版 字通 「鬆(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鬆
18画
[字訓] みだれる
[字形] 形声
声符は(松)(しよう)。古い用例はなく、宋・元以来の語。書画の技法や品格を評するときに用いる。結体の緊密なものに対して、その緩なものを疎鬆のようにいう。もと髪のみだれそそけたさまをいう語であろう。古くは(そう)声にその意があり、椶・・にその義を含む。・宗はその代音であろう。
[訓義]
1. みだれる、髪がみだれる。
2. あらい、ゆるい、しまりがない。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕鬆 ミダレガミ
[語系]
鬆はziongの声であろう。また、tzong、宗tzumと声が近い。は乱れ髪の凶悪の相をいう字であるらしく、椶・はその声義をうける字と思われる。
[熟語]
鬆円▶・鬆開▶・鬆放▶
[下接語]
花鬆・粗鬆・泥鬆・土鬆
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報