青山学院構内遺跡（読み）あおやまがくいんこうないいせき

日本歴史地名大系

青山学院構内遺跡
あおやまがくいんこうないいせき

• 東京都：渋谷区
• 青山南町七丁目
• 青山学院構内遺跡

[現在地名]渋谷区渋谷四丁目

青山学院大学構内にある伊予西条藩松平家上屋敷跡。当遺跡は幡ヶ谷（はたがや）、新宿区信濃（しなの）町方面から南下する赤坂・麻布台地の西端、東渋谷丘陵の頂部付近に位置する。同丘陵は西側と南側を渋谷渓谷により、東側を笄町（こうがいちよう）渓谷によって区切られており、中央には丘陵を東西に二分するようにイモリ川が流れる羽沢（はねざわ）の谷が入り込んでいる。

近世には武蔵国豊島郡渋谷村の一角で、徳川家康の江戸入城直後の天正一八年（一五九〇）から譜代大名青山忠成が西方に対する構えという軍事的配慮から配され、旗本の屋敷地も置かれていた。明暦江戸大絵図をみると大名・旗本の屋敷地がいくつかあるが、江戸の西の外れの地であることから田畑も多くみられる。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」