霊源院(読み)れいげんいん

日本歴史地名大系 「霊源院」の解説

霊源院
れいげんいん

[現在地名]長崎市平間町

間の瀬まのせ川筋にある。長滝山と号し、黄檗宗たき観音として知られ、県指定名勝。万治二年(一六五九)鉄厳道廓(臨済宗黄檗派木庵の法嗣)が梵住山玄津げんしん院を建立したのが始まりで、同三年に禅堂を建てている。寛文七年(一六六七)明の貿易商許登授が観音堂を建て霊松山から魚藍観音を将来して本尊としている。元禄四年(一六九一)矢上やがみ村の領主諫早茂照(茂元)瀑布渓流(間の瀬川)をめでて一帯山林を寄進している。

霊源院
れいげんいん

建仁寺の塔頭。同寺内僧堂の南東にあり門は西面、仏堂は南面。本尊薬師如来。応永(一三九四―一四二八)の初め一庵(一麟または天祥と号す)創建、塔頭両足りようそく院の開基の徳見を請して開基とする。慶長年中(一五九六―一六一五)再建

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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