隊(漢字)

普及版 字通 「隊(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)
12画

[字音] タイ・ツイ
[字訓] おちる・くみ

[説文解字]

[字形] 会意
旧字はに作り、(ふ)+(たい)。は神の陟降する神梯。その前に犠牲としての(獣)をおく形。〔説文〕十四下に「高きより(お)つるなり」とするが、神の降り立つところを示す字で、の下に土主の形を加えた(墜)(ち)は地の初文。はまたの初文である。金文の〔(えいき)〕に「對(こた)へて敢て(おと)さず」、〔(ろくはくしゆうき)〕「(つ)ぎてさず」のように、を隊・墜の意に用いる。・隊・墜はいわゆる古今の字。〔説文〕にを収めていない。

[訓義]
1. ち。の初文。神の降りたつところ。
2. おちる、地におちる。
3. おとす、うしなう。
4. むれ、くみ、つら、つらなる。

[古辞書の訓]
名義抄 ヲツ・ホシイママ・イチノミチ 〔字鏡集〕 タムロ・ヲツ・ホシイママ・ウス・ミガク・イチノミチ

[声系]
〔説文〕にを収めず声としてなど二字を収める。は陽、字はまたに作り、聖火をとるときに用いる。

[語系]
・隧diutは同声。墮(堕)・隋duaiと声近く、みな落ちる意がある。dui、tuaiも声近く、崩れる状態をいう。

[熟語]
隊伍隊主隊率隊長隊列隊失
[下接語]
一隊・横隊・楽隊・艦隊・騎隊・軍隊・行隊・支隊・衆隊・縦隊・除隊・小隊・仗隊・陣隊・全隊・大隊入隊部隊分隊兵隊編隊・歩隊・本隊・聯隊

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報