開運町(読み)かいうんちよう

日本歴史地名大系 「開運町」の解説

開運町
かいうんちよう

[現在地名]小樽市若松わかまつ一丁目・住吉町すみよしちよう

明治初年(同二年八月―同六年の間)より同三二年(一八九九)まで存続した町。量徳りようとく町の南東にある。一八五八年(安政五年)場所請負人の恵比須屋が現金曇こんたん町から開運町に至る新道を開削したという。この一帯耕地アイヌが居住していたが、開拓使はアイヌをはら(住初町の一部と思われる)方面に移住させ、明治五年開運町と命名したという(小樽市史稿本)。同年の小樽郡一号区内戸籍表に開運町とある。

開運町
かいうんちよう

にしき町の東にある。昭和二八年(一九五三)大字留萌村の一部を区画整理して設置。同三〇年の戸口は四三七戸・二千一四四人(留萌市統計書)。同三五年大字留萌村字留萌・字川上かわかみなどの一部を割いて一丁目、同じく字留萌原野一線るもいげんやいつせん留萌原野二線るもいげんやにせん・開運町の一部を編入して二―三丁目を設置。同四三年駅前広場造成事業を実施。同四四年一丁目に留萌村の一部を編入。同四五年以降、昭和二六年以降行われてきた副港の埋立でできた地に働く婦人の家、留萌共同福祉センター・留萌市老人福祉センターなどの公共施設やホテル・病院・音楽センターなどが開設された。

開運町
かいうんちよう

大正一一年(一九二二)から昭和四一年(一九六六)までの町名絵鞆えとも半島の中央部に位置し、現在の中央ちゆうおう町三丁目にある長崎屋中央店裏手一帯にあたる。町名は鉄道官舎街であったため運送と幸運を開く意味で命名。もとは室蘭区大字本町ほんちようの一部で、蛸沼たこぬま・オイナヲシの字名があり、大正一一年四月に室蘭区開運町となった(「大字廃止及町名番地改称の件」昭和一六年室蘭市史)。同年八月の市制施行により室蘭市開運町となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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