留萌市(読み)ルモイシ

デジタル大辞泉 「留萌市」の意味・読み・例文・類語

るもい‐し【留萌市】

留萌

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日本歴史地名大系 「留萌市」の解説

留萌市
るもいし

面積:二九七・三一平方キロ

留萌地方の南部に位置する。西は日本海に臨み、北は留萌郡小平おびら町、東は空知支庁雨竜うりゆう郡の北竜ほくりゆう町・沼田ぬまた町に接し、南は同郡雨竜町、増毛ましけ郡増毛町に接する。市域の北部・南部・東部は三〇〇メートル前後の緩やかな丘陵が連なり、海岸にかけては第三紀層の留萌層がそのまま海へと落込み、海岸段丘を形成している。市の中央部を走る丘陵はしだいに低くなって海に落込み、その先端には橄欖石玄武岩の貫入した磯があり、黄金おうごん岬となっている。この岬の北側の内湾は重要港湾留萌港で、この港を中心に市街地が形成されている。市域を二分するかたちで西流する留萌川は空知地方との境に近いポロシリ山を源にポンルルモッペ川・チバベリ川・タルマップ川・ポロヌカベツ川などの支流を集めて流れ、留萌市街地のはずれで北側の山裾を切替えられた河道を通って、留萌港の中に注ぐ。上流部は山林、中流部は稲作地帯、下流域が市街地となっている。中流域に峠下とうげした幌糠ほろぬか藤山ふじやま大和田おおわだなどの集落がある。交通は留萌川沿いの国道二三三号、海岸沿いに増毛方面に通じる国道二三一号、留萌から羽幌はぼろ・天塩方面に至る国道二三二号がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「留萌市」の意味・わかりやすい解説

留萌〔市〕
るもい

北海道北西部,日本海に臨む市。留萌振興局所在地。1947年市制。地名はアイヌ語ルルモウペツ (静かな湖水の意) に由来。江戸時代には松前藩領,幕府直轄地となり,村山伝兵衛ら漁場請負人によって漁場が開かれ,蝦夷地屈指のニシン漁場として繁栄。1910年から 1933年にかけて築港された留萌港は,1952年に国の重要港湾に指定され,空知炭田の石炭積み出しやソビエト連邦,東南アジアからの原木輸入を中心とする港湾都市として発達。ホッケスケトウダラ,イカなどの沿岸漁業と水産加工業が行なわれる。北の天売島焼尻島,南の暑寒別岳 (1491m) などへの観光基地。留萌川に沿って JR留萌本線が通り,国道231号線,232号線,233号線が分岐。面積 297.84km2。人口 2万114(2020)。

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