精選版 日本国語大辞典「戸口」の解説
と‐ぐち【戸口】
〘名〙
※竹取(9C末‐10C初)「翁も塗り籠めの戸をさして、戸口にをり」
② 口をいう、大工・盗人仲間の隠語。
※新ぱん普請方おどけ替詞(1818‐30頃か)「くちを、戸口」
③ 出発点。また、原因。
※朝寝髪(1899)〈斎藤緑雨〉一「人の噂は戸口(トグチ)を言はず、中程を言はず、屹度果(はて)を言ふものに極って居ても」
こ‐こう【戸口】
〘名〙
※続日本紀‐和銅五年(712)五月甲申「太政官奏偁郡司有下能繁二殖戸口一、〈略〉在レ職匪レ懈、立レ身清慎上」 〔史記‐高祖功臣年表〕
② 家の出入り口。とぐち。
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