門守(読み)カドモリ

デジタル大辞泉 「門守」の意味・読み・例文・類語

かど‐もり【門守】

門番
「厳かなる装したる―立てり」〈鴎外訳・即興詩人

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精選版 日本国語大辞典 「門守」の意味・読み・例文・類語

かど‐もり【門守】

〘名〙
※天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃)「僧、捉門者(カトモリ)を問ひて曰はく」
※春のことぶれ(1930)〈釈迢空〉東京詠物集「大君の大き御門の門守りは 叱らむとすも 我が着る物を」

かど‐まもり【門守】

〘名〙 門の番をすること。また、その人。門番。かどもり。かどまぼり。
※弘長百首(1261)雑「かりをたにたてるそほつはかひもなし徒ならば門まもりせよ〈藤原信実〉」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「門守」の意味・わかりやすい解説

門守
かどもり

悪事災難魔物などをよけるまじないとして門口に掲げるお守りの類をいう。代表的なものは社寺から受けた護符を貼るもので,火難よけの不動様や秋葉神社の護符,盗難よけの三峰神社の護符 (→三峰信仰 ) などは全国各地で広く用いられている。その他,ひいらぎの葉やかにの甲羅などとげのあるもの,にらやいわしの頭など臭気の強いものを掲げて,そのとげや臭気によって魔物をよけようとするもの,「鎮西八郎為朝御宿」などと書いた紙を貼って英雄威力で退散させようというもの,悪疫流行の際の「子供留守」の貼り紙,また年中行事や祭礼に使われた物の一部を掲げておくものなど,その種類はきわめて多い。

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