精選版 日本国語大辞典 「悪事」の意味・読み・例文・類語
あく‐じ【悪事】
〘名〙
① 悪い行ない。法や道徳にそむいた行ない。
※今昔(1120頃か)三一「汝等監(みだり)に箭を放て悪事を至さば、後の為に悪かりなむ」
② 不吉なこと。わざわい。不幸。災難。
※左経記‐寛仁元年(1017)七月一四日「依二中将喪一奉二仮文一也、而最前奉悪事仮文、於事有憚、仍先奉産仮文也」 〔素書‐安礼章〕
わる‐ごと【悪事】
〘名〙
① 悪いこと。不運なこと。凶であること。
※土井本周易抄(1477)二「わる事もなにが長うはあらうぞ」
② 悪い動作。不法な言動。わるさ。よくないたわむれ。
※浄瑠璃・極彩色娘扇(1760)八「アレお早様のわる事しいな」
わり‐こと【悪事】
〘名〙 わるいこと。いたずら。わるさ。また、あくじ。
※俳諧・鷹筑波(1638)五「まづとらまへてあたま播磨路 わり事をしかまのかちの子共ども〈貞義〉」
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