釣下・吊下(読み)つりさがる

精選版 日本国語大辞典 「釣下・吊下」の意味・読み・例文・類語

つり‐さが・る【釣下・吊下】

〘自ラ五(四)〙
一端が物に固定されて下の方にたれる。物にとりすがって下がる。ぶらさがる。〔名語記(1275)〕
※幼学読本(1887)〈西邨貞〉三「昼の間は〈略〉古木ウロ等に釣りさがりて眠る」
② (釣下) 川で、釣りをしながら上流から下流へ移動する。

つる‐さが・る【釣下・吊下】

〘自ラ五(四)〙 「つりさがる(釣下)」の変化した語。
※雑俳・柳多留‐一一(1776)「みりみりといわせてかぶろつるさがり」
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「死に身にぐたりとつるさがったなり」

つり‐おろ・す【釣下・吊下】

〘他サ五(四)〙 糸や縄でつるして下方へおろす。
浄瑠璃曾我会稽山(1718)一「釣おろしつ釣あげしは、れうの気ざしの六々鱗(りくりくりん)

つり‐さ・げる【釣下・吊下】

〘他ガ下一〙 つりさ・ぐ 〘他ガ下二〙 一端を物に固定して下の方にたらす。ぶらさげる。つるす。
※宇治拾遺(1221頃)一三「人をしばりて、上よりつりさげて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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