酒奉行(読み)サカブギョウ

デジタル大辞泉 「酒奉行」の意味・読み・例文・類語

さか‐ぶぎょう〔‐ブギヤウ〕【酒奉行】

室町時代将軍諸侯屋敷に出向いたとき、供応の酒の事をつかさどらせるため、その家に臨時に置かれた職。
江戸幕府職名賄い方に属し、酒の事をつかさどったもの。酒役
宴席で、酒の世話をする人。

さけ‐ぶぎょう〔‐ブギヤウ〕【酒奉行】

さかぶぎょう

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精選版 日本国語大辞典 「酒奉行」の意味・読み・例文・類語

さか‐ぶぎょう ‥ブギャウ【酒奉行】

〘名〙
① 室町時代の職名。将軍が諸大名の屋敷などに赴くとき、その大名家人の中に臨時におかれたもので、当日、酒を供えることをつかさどる。
※三好亭御成記‐永祿四年(1561)三月「御酒奉行、〈河原林源助、福田彌兵衛尉〈略〉鎌田加助〉」
② 江戸幕府の職名。賄方に属し、主に、大奥の酒のことをつかさどる。
教令類纂‐初集・二〇・万治二年(1659)九月五日「御酒奉行、御肴奉行は二人宛」
③ 宴席などで、酒のことを世話する役。また、その人。
大乗院寺社雑事記‐文明二年(1470)二月一〇日「酒奉行玄深・光秀

さけ‐ぶぎょう ‥ブギャウ【酒奉行】

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