避ける(読み)サケル

デジタル大辞泉 「避ける」の意味・読み・例文・類語

さ・ける【避ける】

[動カ下一][文]さ・く[カ下二]
それとかかわることで不都合や不利益が生じると予測される人や事物から離れるようにする。また、そのような人や事物に近づかないようにする。「あの人は―・けたほうがよい」「反抗期父親を―・ける」「都会騒音を―・けて暮らす」「―・けて通れない問題」「ラッシュ時を―・けて出勤する」「人目を―・けて会う」
不都合や不利益をもたらすような言動をしないようにする。差し控える。「コメントを―・ける」「どぎつい表現は―・けたほうがよい」「武力衝突は―・けたい」
よける。「飛び出してきた自転車を―・けきれずに衝突する」
[用法]さける・よける――「走ってくる車をさけよう(よけよう)としてころんだ」「水たまりをさけて(よけて)歩く」など、自分に害を与えるものや好ましくないものから意識的に離れることを表す場合、相通じて用いられる。◇「さける」は「人目をさけて暮らす」「視線をさける」「明言をさける」など、抽象的なものが対象の場合にも用いる。この場合「よける」は使わない。◇「よける」は「落石をよけて事なきを得た」「相手パンチをよけそこなう」のように、わきへ寄る、身をかわすなどの具体的な動作重点がある。
[類語]よけるいなすかわらす外すれる外れる受け流す回避忌避敬遠逃避退避退散退去退却避難待避肩透かし

よ・ける【避ける/除ける】

[動カ下一][文]よ・く[カ下二]
触れたり出あったりしないようにわきに寄る。また、身をかわしてさける。「日なたを―・けて歩く」「車を―・ける」
前もって被害を防ぐ。災いなどからのがれようとする。「囲いをして風を―・ける」
別にしておく。除外する。「自分で食べる分は―・けておく」
ける[用法]
[類語]避けるいなすかわらす外すれる外れる受け流す回避忌避敬遠逃避退避退散退去退却避難待避肩透かし

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