迷子札(読み)マイゴフダ

デジタル大辞泉 「迷子札」の意味・読み・例文・類語

まいご‐ふだ〔まひご‐〕【迷子札】

迷子になったときの用心に、住所氏名などを記してつけておく札。

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精選版 日本国語大辞典 「迷子札」の意味・読み・例文・類語

まいご‐ふだ まひご‥【迷子札】

〘名〙 迷子になった時の用心に、住所・氏名を書いて、子どもの腰などにさげておく札。迷い札。
歌舞伎御摂勧進帳(1773)四立「娘の形にて、迷子札を附け」

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「迷子札」の解説

迷子札
(通称)
まいごふだ

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
迷子札裁断柱礎
初演
明治13.4(大阪戎座)

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世界大百科事典(旧版)内の迷子札の言及

【迷子】より

…そんなとき,人々は子どもが天狗や狐狸(こり),あるいは鬼や隠し婆などに連れ去られたのだと考えて,町内の衆が手に手にちょうちんを携えて集まり,鉦(かね)や太鼓をたたきながら,関東では〈まいごのまいごの○○やーい〉,関西では〈かやせ,もどせ〉と唱えて,夜どおし近辺をねり歩いたという。その後,いわゆる意識の近代化が進む過程で,〈神隠し〉というような観念は徐々に失われるようになったが,その痕跡は,住所,氏名,親の名まえなどを記して,常時,子どもに身につけさせておく〈迷子札〉が,高度経済成長期の始まるころまで人々の間にかなり一般的であったことなどに投影されていたということができよう。【高田 公理】。…

※「迷子札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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