デジタル大辞泉
「踝」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
つぶ‐ぶし【踝】
〘名〙 (古くは「つぶふし」)
※彌勒上生経賛平安初期点(850頃)白「
世尊の両の踝
(ツフフシ)倶に隠れて現にあらず」
くる‐ぶし【踝】
〘名〙 足首の両側にある骨の突起。内側のは
脛骨(けいこつ)の末端、外側のは
腓骨(ひこつ)の末端にあたる。くろぶし。つぶぶし。つぶなき。
※
驢嘶余(室町末)「
轆轤袴。布をか
ちんに染め、くくりを入て、下くくりとて、くるぶしの上にてくくるなり」
つく‐ぶし【踝】
〘名〙 (「突く節」の意)
※禅鳳雑談(1513頃)上「ひだりのつくぶしをふみさだめ候て、右のあしにてかへり」
② 足首の内外の両側にある突起。くるぶし。足などのくるぶし。〔
和玉篇(15C後)〕
くろ‐ぶし【踝】
〘名〙 「くるぶし(踝)」の変化した語。
※俳諧・類柑子(1707)下「
景清がくろぶしや此壮
(わか)けづめ〈唄言〉」
つぶ‐なき【踝】
〘名〙 (「つぶなぎ」とも) くるぶしの
古称。つぶぶし。
※大智度論天安二年点(858)八九「踝(ツフナキ)現れず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
踝 (くるぶし)
ankle
足くびの〈すね〉とつながる部分にある内外両側の突起。内側の〈うちくるぶし〉は脛骨の下端であり,外側の〈そとくるぶし〉は腓骨の下端である。
→足
執筆者:藤田 恒夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
踝【くるぶし】
足首の上で内外両側に突出した骨の突起。うちくるぶし(内果)は脛骨(けいこつ)の下端,そとくるぶし(外果)は腓骨(ひこつ)の下端である。→足
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世界大百科事典(旧版)内の踝の言及
【足∥肢】より
…脛骨はその全長にわたって〈むこうずね〉の皮下に触れられる。また,脛骨と腓骨の下端は,いずれも太くなって脛骨踝(けいこつか)あるいは〈うちくるぶし〉と,腓骨踝あるいは〈そとくるぶし〉となっている。くるぶしのすぐ上の,下腿のいちばん細くなったところが〈あしくび〉である。…
※「踝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」