精選版 日本国語大辞典 「見通・見透」の意味・読み・例文・類語
み‐とおし ‥とほし【見通・見透】
〘名〙 (古くは「みどおし」とも)
① 終始見続けること。終始目を通すこと。
② こちらからあちらまで見えること。また、その場所。洞見。
※史記抄(1477)九「奇特に先づ云ふ事がちゃちゃと合ぞ。今茲みとをしと云者か」
※門を入らない人々(1951)〈竹山道雄〉「これから先の見とおしを判別することを」
⑤ 「みとおしざしき(見通座敷)」の略。
⑦ 建築で、部材が一直線上または一平面内にあることをいう。
み‐とお・す ‥とほす【見通・見透】
〘他サ五(四)〙
① 見続ける。終始目を通す。
※蜻蛉(974頃)上「すこしひきいでて、牛かくるほどにみとほせば」
② こちらからあちらを一目に見渡す。洞見する。
※蜻蛉(974頃)中「木の間よりみとほしやりたれば、すがたなほ人あまた見えて」
③ 人の心や内面の物事などを、あやまりなく察知する。みぬく。
※史記抄(1477)一四「五蔵の中を見とをすほどに、脉を診までもなけれども」
④ 物事の成り行きや、将来の状態を予測する。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報