精選版 日本国語大辞典 「見出」の意味・読み・例文・類語
み‐だし【見出】
〘名〙
① 見つけ出すこと。尋ね出すこと。また、露見すること。発見。
※かくれんぼ(1891)〈斎藤緑雨〉「絵入新聞の標題(ミダシ)を」
み‐いだ・す【見出】
〘他サ五(四)〙
① そとの方を見る。内から外を見る。ながめやる。
※伊勢物語(10C前)六九「男はた寝られざりければ、外のかたを見いだして臥せるに」
② たずね出す。見つけだす。見つける。発見する。
※宇治拾遺(1221頃)五「此地蔵納めて置き奉りたりけるを思ひいだして、みいだしたりけり」
③ 眼をむき出して見る。怒り、または驚きで目をみはる。
※曾我物語(南北朝頃)七「いかりて見ばやと思ひて、持ちたる扇をさっとひらき、大きに目を見いだし」
み‐い・ず ‥いづ【見出】
〘他ダ下二〙
① 見つけだす。発見する。
※伊勢物語(10C前)四一「いときよらなる緑衫(ろうさう)のうへのきぬを見いでてやるとて」
② 内から外を見る。ながめる。
※浜松中納言(11C中)一「むすめの君は、帳のかたびらすこし捲き上げて、うちわを手まさぐりにして、見いでて臥したり」
み‐だ・す【見出】
〘他サ五(四)〙
① 見はじめる。
② 見つけだす。さがし出す。発見する。隠しごと、うそなどをあばく。見いだす。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)二「物のみえぬ前から何やらみたさん、何やら聞ださんとせぬ」
③ 多くの中から選んで抜き出す。選抜する。抜擢(ばってき)する。見いだす。
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