西山(新潟県)(読み)にしやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西山(新潟県)」の意味・わかりやすい解説

西山(新潟県)
にしやま

新潟県中部、日本海岸刈羽郡(かりわぐん)にあった旧町名(西山町(まち))。現在は柏崎(かしわざき)市の北部を占める旧油田の町。旧西山町は1959年(昭和34)朝日町と二田(ふただ)村の一部が合併して西山町と改称。2005年(平成17)柏崎市に編入。内陸部の別山(べつやま)川の谷に、JR越後線(えちごせん)と国道116号、352号が通じ、北陸自動車道の西山インターチェンジがある。越後線の西山駅裏の丘陵には長嶺(ながみね)、鎌田(かまた)、灰爪(はいづめ)などの油田全盛期の油井櫓(ゆせいやぐら)跡が昔をしのばせている。浜通りの北国街道(ほっこくかいどう)筋は現在は観光道に変わっている。日本海岸の石地(いしじ)は古くからの漁村であったが、いまは長浜、大崎と並ぶ海水浴場に変わり、浜茶屋、民宿が軒を並べ、関東方面からの県外客でにぎわっている。東部には二田城址(じょうし)、物部(もののべ)神社、天智(てんじ)天皇に「燃ゆる水」を献上した所として知られる妙法寺など旧跡が多い。

[山崎久雄]

『『西山町誌』(1963・西山町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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