普及版 字通 「蝮(漢字)」の読み・字形・画数・意味
蝮
15画
[字訓] まむし
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ふく)。〔説文〕十三上に「虫なり」、虫字条に「一に蝮と名づく。さ三寸、首大なること擘指(はくし)(親指)の如し。其の臥したる形に象る」という。虫を蝮の象形の字とし、蝮をその形声字とするのは、〔爾雅、釈魚〕に蝮を(き)とする解をとるものであろう。〔詩、小雅、斯干〕の〔〕に引く〔舎人注〕に、江北では、江南では蝮とよぶとあり、方言の異名である。
[訓義]
1. まむし、毒蛇。
2. 大きな蛇。
3. 愎と通じ、もとる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕蝮 名に云ふ、一名反、波美(はみ)。俗に蛇を呼んで片尾(へんび)と爲すは、ち倍美(へみ)の轉なり。源君以て反の字と爲すは、牽強に屬す 〔名義抄〕蝮 一名反。ハミ・ノツチ
[熟語]
蝮蝎▶・蝮虫▶・蝮▶・蝮鷙▶・蝮蛇▶・蝮▶
[下接語]
蝮・蛇蝮・毒蝮
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報