藤原道信(読み)ふじわらの みちのぶ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原道信」の解説

藤原道信 ふじわらの-みちのぶ

972-994 平安時代中期の公家,歌人
天禄(てんろく)3年生まれ。藤原為光の3男。母は藤原伊尹(これただ)の娘。備後(びんご),越前(えちぜん),丹後などの国守を歴任し,没時は左近衛(さこんえの)中将,従四位上。一条朝の歌人として知られ,中古三十六歌仙のひとり。「拾遺和歌集」以下の勅撰集に48首がはいる。正暦(しょうりゃく)5年7月11日死去。23歳。家集に「道信集」。
格言など】明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな(「小倉百人一首」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例