正暦(読み)しょうりゃく

精選版 日本国語大辞典 「正暦」の意味・読み・例文・類語

しょうりゃく シャウリャク【正暦】

平安時代一条天皇の代の年号永祚二年(九九〇)一一月七日、大風天変により改元。正暦六年(九九五)二月二二日、長徳(ちょうとく)と改めた。関白藤原道隆・道兼の時代

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デジタル大辞泉 「正暦」の意味・読み・例文・類語

しょうりゃく〔シヤウリヤク〕【正暦】

平安中期、一条天皇の時の年号。990年11月7日~995年2月22日。

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日本の元号がわかる事典 「正暦」の解説

しょうりゃく【正暦】

日本の元号(年号)。平安時代の990年から995年まで、一条(いちじょう)天皇の代の元号。前元号は永祚(えいそ)。次元号は長徳(ちょうとく)。990年(永祚2)11月7日改元。近畿地方を襲った台風の凶事を振り払うために行われた(災異改元)。しかし、994年(正暦5)の夏には天然痘(てんねんとう)が流行し、翌年には京の街中に蔓延し始め、路上には病気の者や死者があふれた。この頃、落雷により金剛峯寺(こんごうぶじ)が火災に見舞われた。986年(寛和(かんな)2)の一条天皇の即位後、藤原北家の藤原道隆(みちたか)の昇進がめざましく、父の藤原兼家(かねいえ)の死後に関白、次いで摂政となった。

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