藤原俊兼(読み)ふじわらの としかね

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原俊兼」の解説

藤原俊兼 ふじわらの-としかね

?-? 鎌倉時代の幕府官僚。
源頼朝側近右筆をつとめ,建久2年(1191)中原親能(ちかよし)らとともに幕府政所(まんどころ)の公事(くじ)奉行人となった。華美をこのんだため,頼朝に派手な小袖を刀できられ,奢侈(しゃし)をいましめられている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「藤原俊兼」の解説

藤原俊兼

生年生没年不詳
鎌倉初期の幕府吏僚。「筑後権守」を称し,寿永1(1182)年には既に源頼朝の側近に仕えている。問注所に候じ「公事奉行人」にも名を列ね,幕府草創期の政務中枢に参じるが,特に右筆として重用された。才あるも華美を好み,奢侈を頼朝に諫められるエピソードが知られる。

(奥田環)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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