菖蒲の枕(読み)アヤメノマクラ

デジタル大辞泉 「菖蒲の枕」の意味・読み・例文・類語

あやめ‐の‐まくら【菖蒲の枕】

端午節句の夜、邪気を払うまじないに、ショウブ薄紙に包み枕元に置くこと。また、その枕。 夏》「きぬぎぬにとくる―かな/青々

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「菖蒲の枕」の意味・読み・例文・類語

しょうぶ【菖蒲】 の 枕(まくら)

吾妻鏡‐嘉禎四年(1238)五月四日「及晩。自将軍家調進昌蒲御枕」

そうぶ【菖蒲】 の 枕(まくら)

※後水尾院当時年中行事(1681)上「けふはさうぶの御湯参る。よべのさうぶの御枕一対を、薄やうにつつみながらかなへとに出す」

あやめ【菖蒲】 の 枕(まくら)

五月五日の夜、邪気を払うまじないにショウブを短く切って薄い紙で包んだ枕。そうぶのまくら。
千五百番歌合(1202‐03頃)四一四番「たち花にあやめの枕かほる夜ぞむかしをしのぶかぎりなりけり〈藤原俊成〉」

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