茜(漢字)

普及版 字通 「茜(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 9画

(旧字)
10画

(異体字)
14画

[字音] セン
[字訓] あかね・あか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は西(せい)。〔説文〕一下に「(ばうしう)なり」とあり、あかね草をいう。〔詩、風、東門之(とうもんしせん)〕の〔陸〕に、一名地血、斉では茜、徐州では牛というとみえる。〔説文〕前条のに、「(じよろ)(あかね草)なり」とあり、人血の生ずるところであるという。根が赤く、染料とする。〔万葉集〕に「さす紫」「さす日」のように用いる。

[訓義]
1. あかね。
2. あか、あかねいろ。
3. 字はまたに作る。
4. 倩と通じ、すぐれる。

[古辞書の訓]
和名抄 阿加(あかね)〔名義抄 アカネ・アケ

[語系]
)・tsynは同声。茜をもって染めたものを(せん)という。〔説文〕十三上に「赤き(きぬ)なり」とあり、青赤色、紫に近い色である。

[熟語]
茜意茜旗茜金茜裙・茜茜紅茜衫茜袖
[下接語]
彩茜・紫茜・藍茜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報