若白毛村(読み)わかしらがむら

日本歴史地名大系 「若白毛村」の解説

若白毛村
わかしらがむら

[現在地名]沼南町若白毛

五条谷ごじようや村の南方染井入そめいいり落の谷津の奥端に位置し、西は大島田おおしまた村。寛永二年(一六二五)の旗本本多正貫の領知目録写に「若白毛新田村六拾五石」とあり、以後領主変遷高柳たかやなぎ村に同じ。元禄郷帳では高一四四石余、天保郷帳では高一六〇石余。村の北方道堀どうぼり原は当村および五条谷・大井おおいなど八ヵ村入会の秣場であった。元治元年(一八六四)小金こがね宿(現松戸市)の大助郷村々が人馬を差出さずに出入となった際には当村も加わっていた。年貢米は駿河田中藩(藩主は本多氏)が仕立てた高瀬舟で利根川沿いの河岸から江戸に送られていた。慶応二年(一八六六)この高瀬舟を新造したときには船頭として当村某と五条谷村の者の計二名の名がみえる(小林家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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